風鈴の音のひみつ

風鈴の音のひみつ

夏の風物詩、風鈴。
風を感じるその音色は、
ひとときのやすらぎを運んできます。

形や材質によって
さまざまな音を奏でる風鈴の中から、
お気に入りの音色を見つけて、
夏の風を楽しんでみませんか?

涼を感じる風鈴の音

涼を感じる風鈴の音

風鈴の音を聞くと、
何だか涼しくなったような気がしますね。

日本人の多くは、風鈴の音を聞くと
風が吹いていると感じるため、
脳が「涼しい」と錯覚を起こすそう。
実際に体感温度が下がるという
実験結果もあります。

短冊が風に揺れる様子は、
見た目にも涼しげで、
聴覚と視覚の両方から
涼を感じることができますね。

1/fゆらぎ効果でやすらぎを

1/fゆらぎ効果でやすらぎを

ろうそくの炎、川のせせらぎ、心臓の鼓動…。
そして、風鈴の音色にも
1/f(えふぶんのいち)ゆらぎが
あるといわれています。

ゆらぎが大きいと人は不安になり、
ゆらぎが小さすぎると
逆に単調で飽きてきますが、
1/fゆらぎは、「規則的」なものと
「不規則」なものが
適度に組み合わさっているため
脳がリラックスして
心地よさを感じるといわれています。

忙しい日々の合間に、風鈴を聞いて、
ちょっとひと息ついてみては。

風鈴の仕組み

風鈴は、大きく分けて
3つのパーツで成り立っています。

風鈴の本体である「外身」。
外身から吊り下がっている「舌」。
舌の先に吊り下げられている「短冊」。

風鈴の仕組み

風鈴は、短冊が風を受けることで、
舌が揺れて外身の縁にぶつかり、
音が鳴る仕組みです。

そのため、外身と舌の材質やそれぞれの形、
さらに短冊の大きさ等によって
一つひとつ違う音を発します。

材質や形状よって変わる音の表情

材質や形状よって変わる音の表情

風鈴に使用される素材としては、
ガラス・陶器・金属等がありますが、
その材質によって音色は大きく変わります。

ガラス製は、主に「チリンチリン」
という短く涼しげな音。
陶器製はやわらかく軽やかな音色。
金属製は「リーン」という高い音が
ながく響きます。

さらに、同じ材質でも、
大きさや形により風鈴の音色は変化します。

一般的に、大きい風鈴は低くて余韻の長い音色、
小さい風鈴は余韻が短く高く澄んだ音色に。

そこに風の動きが加わることで、
間隔や音の強弱が不規則になり、
よりゆらぎのある音色が生まれます。



シンプルな形状が生み出す
澄んだ音色と深い余韻

スリム

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編笠を模した独特な形から生まれる
多彩で複雑な音色

おわらの風鈴

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余韻の美しい風鈴にも癒されますが、
ご近所への音もれが気になるという方は、
音鳴りが控えめな小ぶりな風鈴を
インテリアとして楽しむのもおすすめです。

TSUBOMI

能作の風鈴は音鳴りを抑えるため、短冊が小さめ。
もっとよく鳴るようにされたい場合は、
短冊をひと回り大きいサイズに変えてみてください。
手作りすれば、世界に一つの風鈴に。

手作り短冊


世界に一つのオリジナル風鈴を作ろう

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手作業から生まれる繊細な音色

型ばらし

能作の風鈴は一つひとつが職人の手作り。
少量の水分と粘土を混ぜた鋳物砂を
手作業で木型の周りに押し固めて鋳型をつくり、
そこに溶けた真鍮を流し込みます。
風鈴は、取り出すまでに約1時間、時間を置きます。
砂の中でゆっくり寝かせることで
心地よい余韻が生まれます。

鋳造鋳物を寝かせる

真鍮の風鈴は、厚いと高音になり、
薄くなるにつれて低音に変化します。
職人は轆轤(ろくろ)という機械で、
刃物を押し当てながら、
0.01mm以下の繊細な削りで風鈴を仕上げます。
わずかな厚みの違いが繊細な音色を生み出します。

轆轤1轆轤2

また、美しい音色を生むには、
舌の位置がポイントとなります。
職人が手作業で、絶妙に位置を調整し、
一つずつ音色を確認しています。

組み立て1組み立て2

一つひとつ人の手で作られる風鈴は
同じ素材・形だからといって、
同じ音が鳴るとは限りません。
お気に入りの音色を見つけるためにも、
ぜひ能作にお越しになって実際の音を聴いてみてください。

スリム

風鈴の実物を
ご覧になりたい方は

能作の直営店舗へお越しください。スタッフ一同お待ちしております。

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